頭痛・めまい
頭痛で悩まれている女性は多いと思いますが、「いつものことだから」と痛み止めを飲んでやり過ごしているのでは?痛み止めは胃を悪くすることがあるため、胃が弱い方は大変ですよね。私も頭痛持ちです。手術も外来も病棟も忙しく、母に「体に悪い」と心配されながら、「仕方ないじゃん」と毎日のように痛み止めを飲んでました。私は五苓散という漢方で今はほぼ痛み止めなしの生活をしています。何が原因かは頭痛の部位、痛み方、随伴する症状によって異なります。そのタイプを特定することによって極めて有効な対処が可能です。激しい頭痛、手足に力が入らない、意識低下を伴うなどの時は脳卒中など危険な病気の可能性もあります。また高血圧で頭痛が出現する事もあります。自己判断せず、医療機関に受診するようにして下さい。
前頭部の痛み
- 痛みの部位
- 前頭部
- 痛み方
- キーンとする痛み、かき氷を食べた時のような感じ
- 随伴症状
- 手足の冷え、腹痛、下痢など
- 考えられる疾患
- 冷え。もともと体の中に冷えを持っている方は冬やクーラーなど寒さにさらされると更に冷えを体の中に引き込みやすいです。
- 対処方法
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- 首・足首を暖める
- 腹部・腰部を暖める( one point! おへその下の丹田というツボを冷やすと男性・女性ともに子供が出来にくくなります)
- 鍋・スープなど体が暖かくなる食事をする( one point! 女性はダイエットのため生野菜を取りますが体を冷やします。また夏の季節野菜は体を冷やします。冬の季節野菜を取るようにしましょう。)
- 体を温める食材・・ニラ、えび、金柑、コショウ、シナモン、生姜、ニンニク、ネギ、羊肉など
頭全体の痛み
- 痛みの部位
- 頭全体
- 痛み方
- ガンガン響くような痛み
- 随伴症状
- 乗物酔がある、雨の日・梅雨の時期に強い、体が重だるい、浮腫みやすいなど
- 考えられる疾患
- 水滞 ( one point! 私はこれです。体の中の水分が上手く回らず、溜まってしまう状態です。なので梅雨時期は湿気が強くなるので症状が出やすくなります。)
- 対処方法
- 体の中に水分を溜めないことは難しいです。( one point! 利尿剤は絶対ダメ!必要な水分まで出してしまうから脱水になります。)下記のことに気をつけて下さい。
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- 体を冷やさないこと。代謝が落ちます。
- 日当たりを良くし、布団を干しましょう。
- 水分を取りすぎないように( one point! お酒はダメです。服用の仕方は異なりますが、二日酔いに効く漢方も五苓散になります。)
- 水の流れを整える食材・・梨、茄子、ハトムギ、あさり、昆布、キュウリなど
側頭部の痛み
- 痛みの部位
- 側頭部(コメカミ)
- 痛み方脈打つようなズキズキした痛み
- 随伴症状チカチカする光が見える、吐気を伴う、片側性および両側性、女性に多い、音に敏感である
- 考えられる疾患
- 西洋学的には・・片頭痛 東洋学的には・・気滞( one point! ストレスなどで気が回らず滞ってしまう状態。血虚(血の生成不足・貯蔵不足)を伴うことあり。)
- 対処方法
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- チカチカするなどの前駆症状がみられたら早めに薬を。
- ストレスが原因になることがあるため、疲れた時は休息を取りましょう。不規則な生活も体を損ね、ストレスの原因になります。
- 生理に伴い起こることがある( one point! 東洋学的には気の流れと血の貯蔵の関係はお互い影響があると言われています。血の貯蔵が不足すると、気の流れが悪くなりイライラしたり落ち込んだりするのです。生理の時、覚えはありませんか?)
- 気の流れを整える食材・・キウイ、ミカン、ラッキョウ、柚子、小松菜、春菊など
後頭部から徐々にコメカミや頭全体の痛み
- 痛みの部位後頭部から徐々にコメカミや頭全体に
- 痛み方締め付けられるような痛み
- 随伴症状肩こり・頸のこり、目の疲れ、パソコンやデスクワークなど同じ姿勢を取っている事が多い
- 考えられる疾患西洋学的には・・緊張型頭痛( one point! 同じ姿勢を取ることで、肩や頸などの血流が悪くなり肩や頸の凝りがおきます。頭にいく血流も減るので頭痛がおこるのです)
- 東洋学的には・・瘀血(血の流れが停滞)や血虚(血の貯蔵不足・生成不足)
- 対処方法
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- 定期的に体を動かしたり、肩や頸を回しましょう。
- 肩や頸を温めると血流が良くなります。また目が疲れた時もホットタオルで温めると楽になります。
- 生理に伴うことがある( one point! 血の貯蔵不足となるため、ダイエットはせず3食きちんと取りましょう)
- 血の流れを整える食材・・酢、ミョウガ、玉ねぎ、黒豆、黒きくらげ、黒ごまなど ( one point! 痛み止めが苦手な方は葛根湯も効きますよ。葛根は肩〜頸の凝りを取る働きがあります)
目の奥の痛み
- 痛みの部位
- 目の奥の痛み
- 痛み方
- えぐられる様な激しい痛み
- 随伴症状
- 安静時毎日同じ時間に現れる、季節の変わり目など一定の期間続く、目の充血、片側性
- 考えられる疾患
- 群発頭痛
- 対処方法
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- お酒やタバコは避ける( one point! 頭痛が起こっている期間中は発症する誘因になります)
- 気圧の変化に注意する