冷え性

冷え性

冬の寒さだけでなく、最近は夏のクーラーでも冷えますよね。その寒さの時に生理痛はきついですよね
one point! ホカロンを下腹部と相対する腰部に張ると腹痛が楽になりますよ。私は夏でも室内に居る時は付けている時があります。忘れて外に出ると大変です!! one point! お臍の下の丹田という部分が冷えていると男性も女性も子供が出来にくくなります。温めるようにして下さいね。)

温かい飲み物をと思ってホットコーヒーやお茶を飲みますが、実は一時的に暖かくするだけで体を冷やしてしまいます。生理時のカフェインは止めて、生姜湯などが良いかもしれませんね( one point! 喉の痛みがある時の生姜は止めましょう。更に悪化し声が出なくなります。私も外来中に声が出なくて「お大事に」と患者さんに言われてしまいました。原因は冬に常用してた生姜湯!薬膳の先生に教えてもらいました。)

低血圧、貧血、更年期障害でも冷えが見られます。足の指が冷たい、紫色に変色、痺れがあるなどは下肢の血管がつまっている可能性もあります。

低血圧

心臓から全身に送る血液のポンプ力が低下することや全身の血液量が減ることで手足や頭などに行く血流量が低下します。血液は体を温める作用もあるため、先の方まで血液が届かないと温まりにくくなるのです。
症状としては立ちくらみ、倦怠感、めまいなどの症状がみられます。
もともと低血圧症の方もいらっしゃいますが、心臓疾患や甲状腺の機能低下などでもおこります。このように他に原因があるようであれば、それぞれの検査を行います。

貧血

血液の中の赤血球が減った状態をいいます。赤血球は酸素を全身に運びます。酸素はエネルギーを生産し熱となるのです。貧血はその熱が作られにくくなるので温まりにくくなります。
症状としては立ちくらみ、倦怠感、動機など低血圧と同じような症状がみられます。
女性は生理があるため貧血になりやすく、また低血圧にもなりやすいです。
貧血の原因である出血がないか(胃や大腸など)の検査が必要である場合もあります。

更年期障害

45~55才頃にみられます。エストロゲンが欠乏する事により起こります。それによりがほてるだけでなく、以前よりも冷えが強く感じる事があります。
採血で女性ホルモン(黄体ホルモン、卵胞刺激ホルモンなど)を測定します。他の症状が強くなく、我慢できるようであれば体を温めるよう工夫して下さい。
one point! 下記の腎陽虚、脾陽虚、瘀血なども参考にして下さいね)

閉塞性動脈硬化症

下肢の血管が詰まってしまい、血液の流れが悪くなった状態です。上肢でもおこります。
足の指が冷たく、紫色に変色したり、痺れなどが見られます。また歩いているとふくらはぎが痛くなり、しゃがんで休むと症状が改善します。
必ず受診し、血流の流れを検査しましょう。ABI(四肢の血圧比をみます)や造影CTなどで血管のつまり具合や場所を判断します。

上記の事がなければ東洋学的にも考えてみて下さい。
冷え性は色々なことが原因となり、また色々な症状の原因になります。みんな同じ事が原因とは限らないため、自分の冷え性の原因を知っておくと対処の仕方が変わるかもしれませんね。

(腎)陽虚

若い方より高年齢の方のほうが多いです。精を司る腎が劣った時にみられます。年に伴う臓器の衰えは誰にでも訪れるものです。それを補うような感じです。この場合、附子という生薬が効きます( one point! 若い人が飲むと附子が効きすぎて動悸やほてりがおきます。私も冷え性で処方され飲んだことがありますがドキドキしてしまいました。)附子は陽気を補うものではなく、体の芯にある冷えを取ります。

伴う症状
夜間尿あり、足腰のだるさ・冷え、頻尿、不妊
気を補う食材
うなぎ、エビ、ギンナン、栗、小麦、サツマイモ、トウモロコシ、ホタテ貝、豚肉など
陽気を補う生薬
鹿茸、冬虫夏草、杜仲、海馬

電気製品や家も同じですが、何年、何十年と使っていれば何処か悪くなるものです。体も同じです。故障がないか調べたり、メンテナンスは必要です。その人にあった食材を取り、体を休め、でも動かなくならないように軽い運動はするようにしましょう!

(脾)陽虚

疲労の部分で説明したように気には体を温める作用があります。気が虚する事で温める力が弱くなっている事があります。気を補うことで、体を温める事が可能になります。

伴う症状
夜間尿なし、疲れやすい、シクシク冷えた腹痛、温めると楽になる
気を補う食材
エンドウ豆、カボチャ、牛肉、キャベツ、栗、玄米、小麦、サツマイモ、トウモロコシ、鳥肉など
陽気を補う生薬
人蔘、山薬、甘草、大棗、膠飴、白朮、黄耆

たくさん食べていても"気"にならないものを食べていては余計な物を蓄えるだけです。疲れると甘い物が欲しくなりますか。甘いものは体を冷やし実は疲労を増長させます。カボチャやサツマイモも甘さがあります。工夫をしてみてください。

気滞

ストレスで気が停滞し手足の先まで陽気(熱)が伝わらないため気を流します(one point! 頭痛とイライラのところでも見られましたね。同じ気滞でも出現する症状や度合いが異なります。漢方では同じ気滞でも出現する症状によって処方は異なりますし、症状が同じでも原因によって処方が異なります。オーダーメイドな処方ですね。)

伴う症状
夜間尿なし、(場所が移動する)腹痛、下痢、手足の冷え、喉のつかえ
気を補う食材
キウイ、ミカン、ラッキョウ、柚子、小松菜、春菊など
気の流れを良くする生薬
橘皮、枳実、厚朴、陳皮、木香、香附子、鳥薬

ストレスといっても他人から受ける精神的なものだけとは限りません。不規則な生活、過剰な食事、ダイエット、夜更かし・・など自分で引き起こしているものもあります。なかなか難しいかもしれませんが、生活を見直していくことも大事だと思います。

瘀血

血が停滞した状態です。血液の流れが悪いため冷えが起こることもあれば、冷えが原因で血液が停滞することもあります( one point! 生理時の血の塊は、西洋学的に子宮筋腫で見られることがありますが、東洋学的には子宮筋腫は水滞による瘀血が原因です。瘀血は血の塊を作ります。西洋学、東洋学は何処かで繋がっているようです)

症状
しみ・アザが出来やすい、冷房の冷えに弱い、肩こりがある、そばかす・くすみが気になる、コレステロールや中性脂肪が多い
血の流れを整える食材
酢、ミョウガ、玉ねぎ、黒豆、黒きくらげ、黒ごまなど
血の流れを整える生薬
川芎、桃仁、紅花、牛膝、丹参、蘇木

冷えが瘀血の原因となり、瘀血が冷えの原因になります。まず体を冷やさないように、お風呂に浸かること、冷房に直接当たらないことなど自分で出来ることもあります。
また瘀血は冷えだけでなく、気虚、気滞、血虚、水滞・・など原因が多用です。瘀血だけが冷えの原因ではなく、血虚や気虚など根本的な原因があるかもしれませんね。